2012年2月19日日曜日

明日、もし小人になったら


ロン・ミュエク Ron Mueck
1958年生、オーストラリア出身、イギリスで活動中。

Refference/参照
(http://www.albatro.jp/birdyard/illustration-art/ron-mueck/index.htm)

ロン・ミュエクは、その綺麗でグロテスクなほど精巧なリアリスティックな人体彫刻を
作る作家である。ハイパーリアリスティックとも分類される。

その彫像は何よりもリアルで上手い。びっくりするほど上手なのだが、
その質感を人体に限りなく近づけていったミュエクは、
その代わりにその彫像のサイズを、何倍にも大きくしたり
30㎝ほどの小さなものにしたりして、
その本物なのに本物ではない、ありえそうなのにありえない
違和感を創出するのである。

写真だとやはり対比となる見ている人がいるとより良い。






さて、どうやったら、この質感を表せるんだろうと検索していくと、
ここに、ロン・ミュエクがやった新しい技術が発見される。
まま、第一人者なのかは定かではないのだが、
彼は、柔らかで肌の質感を出すにはちょうどいい、シリコーン
(例えば、特殊メイクなどで使う皮膚みたいなものだろうか。)
と、
強くて軽くて細部の形まで移すことが可能なレジン、いわゆる樹脂
(歯科技工などの分野でも使われるような物)
を混ぜ合わせて、
粘土で作った彫像をかたどりするのである。

粘土でつくる塑像も、普段、日本の美大彫刻科で教わるような
表面に指の痕跡を残したりして表現する物のではなく、
化粧などで使う、きめの細かいスポンジなどに
水分を含ませて、がっつり撫でて表面をテカテカにしたりするのだと推測される。
そこにはもちろん大変な技術が必要なのだが、
そこにシリコーンとレジンの混ぜ合わせたもので型をとる前後に
アクリル絵具なのでの着彩がものすごく上手いのであろう。



僕もやろうとしたけど挫折しました。

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